劇団昴+演劇企画JOKO合同勉強会 〈ヴェニスの商人〉

シェイクスピアの中でも有名な「ヴェニスの商人」ですが、実は私は良く知らなかったんです。
初めて某劇場で観た公演は、シャイロック役の俳優さんは上手かったものの、作品的にはでした。
ガッツリ観れる「ヴェニスの商人」が観たくて仕方なかったところ、劇団四季版のDVDが発売になると判ってすぐ予約、品物が届いてから何度も観ました。
パッケージの解説を読むと、浅利慶太演出は新しいシャイロックを描いているそうで、そうなると他の方の演出も観てみたいじゃありませんか
そんな時、この勉強会を知ったので、即予約しました。

劇団昴ですから、劇団四季と同じく福田恆存訳の本、比較にはもってこいと言うか、比較するなと言う方が難しいのですよね…
というわけで、原作を読んだこともない私の感想は、先に観ている四季版が基準になってたりします
でも、今回は本公演ではなく「勉強会」だということも忘れてはいけません。。。

前置きが長くなりますが、私、四季版DVDをとんでもない見方してたんです…
何かと言うと、四季版だと殆どの俳優さんのお顔がわかるものだから、役名覚えてなかったんです。
DVD観てる分には、日下さんが、里咲さんが、丹下くんが…で済んじゃってましたから
で、今回、私もにわか勉強
ツトさんがアントーニオーで、栗さんがバサーニオー…ね。
すみません、こんな覚え方で…

まず、登場人物の描き方の違い。
四季版ではお調子者のバサーニオー、昴版ではすごく誠実で真っ直ぐな人に見えました。
むしろ、この人がアントーニオーじゃないの?っていう感じ。
そのアントーニオーは、何となく自信なさげな人に思えました。
立ってる時の姿勢が気になったなぁ。
グラシャーノーは、四季版では青山さん演じるスラッと格好いいタイプなのに対して、昴版ではちょっと面白い人。。。
だってね、これ演じてるのが福山廉士さんですよ。あの「解たま」で「ひ、ひ、ひ」って気持ち悪~い(失礼!)笑いをするボヤキですよ!(DVDでは平澤)
さすがにあの笑いはないけど(当たり前)彼のキャラ、なんか面白いでしょ?
バサーニオーがポーシャの結婚相手に決まった時なんて「やった~!」だったか「よっしゃ~!」だったか言って腰の横でガッツポーズしてるの、それだけで大受けでした。。。
ランスロットは一番違うかな?女形っぽくなってました。
老ゴボーは四季版も昴版もかわいい~口調も似てました~。
肝心のシャイロック、昴版でも悪い人には見えなかったなぁ。
「悪いだけの人」に見えないのではなく、単に悪い人に見えなかった…
ポーシャはしゃべり方のせいか、悪女っぽく感じてしまいました

演出の違いで目に付いたのは、金銀鉛の箱と求婚者とポーシャ達の位置。
四季版は手前にポーシャとネリサ、奥に箱、その向こう側に求婚者という配置で、箱を選んでいる間のポーシャとネリサの表情が楽しめるようになっています。
それに対し、昴版は配置が逆、手前に箱、その奥に求婚者、ポーシャとネリサは一番奥で、あまり表情はありません。求婚者の台詞さばきを楽しむという感じでした。

演出の村田元史さんがパンフにこう書かれています。
「福田恆存訳のシェイクスピアのせりふは、荒馬を乗りこなすのに似て、役者に技術を要求します。ひとたび乗りこなせれば、乗り手も快適ですし、見る人にも快感をあたえてくれます。(中略)役者の苦しんでいる姿などなにも見えず、その口から発せられる日本語が心地よくお耳に届くところまでいければ、今回の「勉強会」の目的はかなりの部分達せられたと言えるでしょう」
これを読んで、恆存さんの訳に関して、たしかにと思いました。
で、今回はどうだったかというと…
心地いい部分とそうでない部分、もしくは心地よく聞こえる俳優さんとそうでない俳優さん、混在してました。
すごく早口に聞こえてしまうのは、私が四季慣れし過ぎてるせいかな?
「流れるような台詞」と「台詞が流れる」は違うんじゃないかな、そんな気がしました。
(ド素人がすみません

結局、浅利慶太演出のシャイロックが他とどう違うのかはよく解りませんでしたが、なんだか楽しかった~!と思いながら帰ってきました。
この勉強会の成果が、これからの公演に反映されるといいですね
そういえば、アルプ情報によると、2010年までに四季で「ヴェニスの商人」を上演する予定があるんですよね。
日下シャイロック、生で観たいです

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