夢の街から響人へ  〈オーファンズ〉

響人「オーファンズ ~孤児たち~」を観てきました。

広瀬さんの出演する「オーファンズ」を観劇するのは、夢の街公演以来2回目。
演出も広瀬さん以外のキャスト2人も違う今回の公演、どんな作品に仕上がっているのか楽しみでした。

普段でも最前列好きな私ですが、この作品は夢の街公演で観た経験から、前の方で役者さんたちの息づかいを感じてみたかったので、2列目に座ってみました。
(最前列だと、見上げる形になるので、敢えて2列目)

開演を待つ間に舞台を眺めていると、新聞がナナメに広がっていたり、カラになったお菓子の袋が転がっていたり、トリートとフィリップの生活が見えるような空間でした。
欲を言わせてもらえば、きれいに雑多を作っているという感じがしたので、もう少し無造作な感じが良かったな。

お芝居が始まると、演出の違いで(もちろん演者の違いもあるけど)こんなにも変わるものなのか…と目を見張ってしまいました。
夢の街公演は記憶が薄れているので、頭の中で勝手な記憶が作られてしまってるかもしれないけれど、フィリップはもっと抑圧された若者のような印象だったし、トリートは根っからのあるいは狂気にも似たワルに映っていたと思うのです。
響人公演では、フィリップはトリートを恐れつつもすごく愛していて、隠れながらも自分なりの楽しみをみつけ、ある意味前向きな印象を受けました。
そしてトリートは、本当は愛に溢れ、自らも愛を求めている、フィリップの前では本来の自分に戻りたがっているのが垣間見える青年でした。

同じ役を演じている広瀬さんもまた、まったく印象が違いました。
夢の街では、孤高なハロルドといった印象で、演技も一人だけ突出していた感があり、極端に言えば私には広瀬さんオンステージのようにも見えてしまったんです。
(広瀬さん目当てで観に行ったので、それはそれで楽しんできましたけど
ところが、響人公演では、端からトリートとフィリップに対する愛に満ちていて、この二人を愛で包み込んでしまうようなハロルドでした。
どこか、二人と同じ目線で物を見ている…そんな印象でした。

こういうお芝居をやるにはぴったりの小さな劇場。
役者さんたちの息づかいを感じるどころではなく、まるで嵐のように襲いかかってきました。
そして、嵐の向こうには芝居作りの楽しさが見え隠れしているようにも感じました。

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